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HP・エンブレム作成秘話——デザイン担当は語る

  • 2024年3月29日
  • 読了時間: 4分

更新日:2024年4月15日

 のどかな春——とはなかなかいきませんね。


 今年は気温が上がりコートが不要かと思えば、次の日には真冬並みに落ち込むという謎めいた気候。これで体調を崩さず過ごされている方々、凄すぎます...


 さて、本会では春合宿も終え、とうとう代替わりの時期を迎えました。

 そして目まぐるしく変化する史学研究会——HPができ、エンブレムが制定され、会の歴史が調査され、過去の機関誌まで「発掘」される...


 裏話をすると、HPとエンブレムは私から次期会長(2024年度、以降会長とする)に「作りたいから許可をくれ」と申し立てた次第でして、原案は会長と話しつつ構想を練り、およそ1日で形にしたものでした。そこから文章チェックやレイアウト変更——今のトップページは本来、新歓ページのデザインでした——を経て、ようやくパブリッシュするまで約3週間。アルバイトの休憩中にLineで会長と連絡しながら編集したりもしました。

 (実は役員会議で採決される前に動いていたというグレーゾーン)


 一つ驚いたことを挙げると、エンブレムデザインを会長と練る際に紋章学の用語が通じたという点です。

 特設ページを見ていただければわかるのですが、一応は紋章学の記述ができるようデザインされている当会のエンブレム。ですが、いくら見識が広い当代(2024年度)の会長とはいえ、まさか紋章学まで手にかけているとは思いもしませんでした。

 当初は大紋章(英王室の紋章で例えるに、ライオンとユニコーン、モットーが描かれているフルセット)を予定していたのですがサポーター(先の例でいうライオンとユニコーン)をどうするかが定まらず、また私個人の見解から中央大学のエンブレムに倣った形態の方が良いのではということで、正円が特徴的なエンブレムとなりました。

 ただその過程にも、当会の英語表記を如何とするか、無意味に空いたスペースをどう埋めるかなどという葛藤があったことはここだけの話——。

 その分なんともリアリティのあるエンブレムになり、デザインが実線となり現れた際はニヤニヤが止まらなかったのを今でも覚えています。

 その図案に加えられた「VERITAS OMNIA VINCIT(真実は全てを征服する)」というラテン語のモットー(標語)。せっかくなので、HPの至る所でここぞとばかりに使わせていただいています。


 ついでに触れておくと、当会のものは「エンブレム(Emblem)」であって「紋章(Coat of Arms)」ではないというのが私見です。

 確かに中心となる図象は紋章記述が可能ではあるものの、色相が定まっていなかったり紋章を構成する要素とはいえない外円があったり(モットーが2つあると押し通せないこともないですが)と、全体として紋章と題するのは難しい点があるためです。

 ただこれに関して言えば、イギリスや英連邦諸国のような紋章院を持たない日本に会を置く立場として考えると、定められたルールが無いのだから言ったもの勝ちともすることができてしまいます。ですが紋章学をかじった身のけじめとして、少なくとも私の中では言い分けていきたいと思うところです。


 最後に、正直「1年生如きがいきがって」とあしらわれることを想定していただけに、私の提案を真摯に受け止め、実働の許可を下してくださった会長には感謝もあれ、驚きも隠せずにいる次第です。

 制作開始からはアルバイトの隙をみて毎日のように足繁く会室に通いながら形にした一種の「作品」たち。時と共に形を変えながらも、会の未来を見届けて欲しく思います——サイトのサービスが終了しなければ。


読者へ愛を込めて,

史がない女王陛下




P. S.


 HPやエンブレムなどの作成と並行して、会長主導で会室の大掃除も行なっていました。

 ホコリアレルギー持ちには辛い現場でしたが、おかげで失われたと思われた『草紙』や機関誌『葦』のバックナンバー、さらには旧機関誌『華胥』まで発見され、HPも面白みのあるものに仕上がりました。

 せっかくなので、その途中の様子(『華胥』などが発見されたあたり)を載せておこうかと思います。お見苦しいですが、参考までに。


(2024年3月13日撮影)

(2024年3月19日撮影)


さらなるP.S. (2024年4月15日) エンブレムデザインの原案が出てきたので供養。


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