【大学創立記念日】實地應用ノ素ヲ養フ
- 2024年7月8日
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写真: 中央大学多摩キャンパス Forest Gate Way Chuo

139年前の今日、東京府知事に英吉利法律学校設置を再出願したことから、我らが中央大学の歴史は始まることとなります。
東京府神田区神田錦町にあった旧旗本蒔田家の屋敷にて18人から始まった学舎。急速な西洋化の陰で体系化された法典を持たなかった当時の日本の状況から、当時主流であった公権力による完全な法典を謳うフランス法ではなく慣習法の国イギリスをモデルとし実社会と密接に結びつく英米法を学ぶことこそ「法律実地応用ノ道」に達する最良の手であるという信念を彼らは抱いていました。
その後1892年の神田大火と1917年6月の失火、1923年9月の関東大震災による3度の校舎焼失を経験しながらも、1905年には名称を現在の「中央大学」に改め1926年8月には神田錦町から駿河台校舎へ、1978年4月には多摩校舎へと拠点を移しながら現在へと続いてきました。
このような経緯のもと生まれた建学の精神「實地應用ノ素ヲ養フ」は「学問的探究を通して創造的批判精神を養い、社会の課題に応える知性を磨き、その知性を社会のために発揮する力を養うという伝統(注1)」であり、現代においては「Knowledge into Action」というユニバーシティメッセージとして謳われています。
中大生として、また中大のサークルとして、知識をただ保持するのではなくそれを行動へと繋げ社会へ参与していけるよう努められればと思います。
中央大学2024年度創立記念日に際して,
中央大学史学研究会
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注1: 中央大学ダイバーシティセンター事務室より
<参考>
「中央大学のあゆみ」『中央大学ホームページ』中央大学資料館事務室、2022年4月、https://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/history/history_01/ (2024年7月8日閲覧)
「建学の精神」『中央大学ホームページ』中央大学広報室、https://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/principle/key_message/(2024年7月8日閲覧)
「入学希望のみなさんへ」『中央大学ホームページ』中央大学ダイバーシティセンター事務室、https://www.chuo-u.ac.jp/campuslife/diversity/admission/(2024年7月8日閲覧)
「ユニバーシティメッセージ」『中央大学ホームページ』中央大学広報室、https://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/communication/university/(2024年7月8日閲覧)
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